気管支喘息患者における血清ホスホリパーゼA_2活性
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概要
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検査前7日以内にグルココルチコイドを投与されていない気管支喘息患者133例の血清ホスホリパーゼA_2活性 (血清PLA_2活性), 血清リン脂質, 血小板数を測定した。血清PLA_2活性の測定は, ラジオイムノアッセイ法で行った。喘息患者の血清PLA_2活性は, 384.2±114.7 (pmol/ml/min) で, 健常人129例の血清PLA_2活性271.7±53.9に比べて有意に高かった (p<0.01)。喘息患者の型別では, 混合型 (459.9±91.5) がアトピー型 (374.8±111.5) に比べて有意に高く, 年齢分布では60歳以上 (430.6±94.9) が20歳代 (357.9±101.0), 30歳代 (355.1±79.7) に比べ有意に高値を示した (p<0.05)。同一患者で発作時と非発作時に血清PLA_2活性を測定しえた12例でみると, 発作時 (409.1±113.9) は非発作時 (342.6±94.3) よりも有意に高く (p<0.05), 非発作時においても健常人より有意に高値であった。しかし血清リン脂質と血小板数は発作の有無で変化を示さなかった。喘息患者の発作時の血清PLA_2活性が非発作時に比べて高いことは理論的にも想像しうるが, 非発作時の値も健常人より高かったことは, 喘息患者が常にアラキドン酸を生成しやすい状態, 即ち喘息発作準備状態にあると考えられる。
- 日本アレルギー学会の論文
- 1993-06-30
著者
-
高橋 昭三
昭和大学医学部
-
中島 宏昭
昭和大学医学部第一内科学教室
-
桂 隆志
昭和大第1内科
-
桂 隆志
昭和大学医学部第1内科
-
深浦 麻人
昭和大学医学部第1内科
-
賀嶋 直隆
昭和大1内
-
杉原 佐知子
昭和大学医学部第1内科
-
賀嶋 直隆
昭和大学医学部第1内科
-
桂 隆志
昭和大学附属豊洲病院内科:昭和大学医学部第1内科学教室
-
桂 隆志
昭和大学医学部附属豊洲病院 内科
-
桂 隆志
豊洲病院内科
-
中島 宏昭
昭和大学医学部第一内科
-
中島 宏昭
昭和大学医学部第1内科
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