イヌにおける Ozone 暴露後の気道反応性亢進に対する AH21-132の影響
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概要
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イヌにおいて, ozone 暴露後に惹起される気道反応性亢進およぴ好中球を主体とした気道への細胞浸潤に対し, 気管支拡張作用および抗 PAF 作用をもつ AH21-132 の影響を検討した. 7Hz oscillation 法によるアストグラフを用い, ozone 暴露前後におけるメサコリンに対する気道反応性を測定し, 同時に末梢血中の好中球数及び BALF 中の総細胞数, 細胞分画および TXB_2値の変化につき検討した. ozone 暴露は3.46±0.10ppm(mean±SE)にて2時間行った. ozone 暴露後, メサコリンに対する気道反応性は有意に亢進し (p < 0.01), 同時に末梢血中好中球数 (p < 0.05) および BALF 中の総細胞数および好中球の有意な増加 (p < 0.05) が認められた. AH21-132 の前投与 (20mg/kg, 経口) により気道反応性の亢進は有意に抑制され (p < 0.01), 末梢血好中球数及び BALF 中総細胞数及び好中球の増加も抑制が認められた. BALF 中のTXB_2には ozone 暴露後も明らかな変化は認められなかった. また, 非 ozone 暴露実験に用いたイヌにおいて AH21-132 の20mg/kg, 経口投与により呼吸抵抗は有意に低下し (p < 0.01), メサコリンに対する気道反応性には有意な抑制が認められた. 以上より AH21-132 のイヌにおける ozone 暴露後の気道反応性亢進に対する抑制効果は, 主に気管支拡張作用に基づくものと考えられ, 気道への好中球を主体とした細胞浸潤に対する抑制効果は AH21-132 の有する抗 PAF 作用も何らかの役割を担っていることが示唆された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1991-05-30
著者
-
足立 満
昭和大学医学部呼吸器・アレルギー内科
-
高橋 昭三
昭和大学医学部
-
辻 章夫
昭和大学薬学部
-
辻 章夫
昭和大学薬学部:文部省
-
今井 俊道
昭和大学医学部第一内科学教室
-
伊平 慶三
昭和大学医学部第一内科学教室
-
今井 俊道
昭和大学第一内科
-
星野 博
昭和大学第一内科
-
前田 昌子
昭和大学薬学部臨床分析化学教室
-
金野 真一
昭和大学医学部第一内科
-
金野 真一
平取町立国民健康保険病院
-
前田 昌子
昭和大学薬学部薬品分析化学教室
-
前田 昌子
昭和大薬・薬品分析化学
-
岡沢 明
昭和大学第一内科
-
菅沼 孝夫
昭和大学医学部第一内科学教室
-
星野 博
昭和大学医学部第一内科学教室
-
岡沢 明
昭和大学医学部第一内科学教室
-
前田 昌子
昭和大学薬学部分析化学
-
伊平 慶三
昭和大学医学部第一内科
-
足立 満
昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科
-
足立 満
昭和大学医学部内科学講座呼吸器アレルギー内科学部門
-
前田 昌子
昭和大学薬学部
-
足立 満
昭和大学医学部内科学呼吸器・アレルギー部門
-
岡沢 明
昭和大学医学部第一内科
-
菅沼 孝夫
昭和大学医学部第一内科
-
星野 博
昭和大学医学部第一内科
-
今井 俊道
昭和大学医学部第一内科
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