1α, 25-Dihydroxyvitamin D_3のヒトリンパ球及び単球/マクロファージに及ぼす免疫抑制作用 : II.PWM-Induced Immunoglobulin 合成抑制に対するT, B Cellおよび単球/マクロファージの関与
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概要
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1α, 25-dihydroxyvitamin D_3(1α, 25(OH)_2D_3)はヒト末梢血単核球のPWM-induced immunoglobulin(Ig)合成を濃度依存的に抑制した.このIg合成抑制の主要因は, T cellや単球/マクロファージ(Mφ)を介した間接作用よりもむしろ1α, 25(OH)_2D_3の活性化B cellに対する直接作用, 特に増殖抑制作用にあることが示された.しかし, 1α, 25(OH)_2D_3はIg合成に対するsuppressor T cellの機能を低下させると同時にhelper T cellの機能も低下させ, T cell補助能の低下がIg合成の抑制に加担していることも示された.更に1α, 25(OH)_2D_3はIg合成に対する単球/Mφの補助能や抑制能を低下させ, 特に補助能の低下は1α, 25(OH)_2D_3によるIg合成の抑制に拍車をかけているものと考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1985-09-30
著者
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高橋 隆幸
京都大学医学部第二内科
-
高橋 隆幸
福井医科大学
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高橋 隆幸
京大 医
-
星野 孝
福井医科大学免疫寄生虫学
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星野 孝
聖マリアンナ医大・難治研
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倉 文明
福井医科大学免疫寄生虫学
-
伊保 澄子
福井医科大学免疫学寄生虫学教室
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星野 孝
福井医科大学 免疫
-
伊保 澄子
福井医科大学免疫寄生虫学
-
高橋 隆幸
京都大学医学部内科学第二講座
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