東京タワーにおける空中飛散花粉の分析
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概要
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1964年3月から1965年8月まで, 東京タワーの135mの位置で空中飛散花粉の調査をおこない, 次の結果を得た.1.地上135mの高所に置いても非常に多くの花粉が飛んでおり, 最も多い日ではスライド10cm^2中2,767個の花粉がかぞえられた.花粉総数の季節変動は, 3月から5月までのスギ, クロマツを主とするtree seasonが特に目立ち, grass season, ragweed seasonは顕著でなかつた.2.飛散花粉のうち, 48科89種の花粉が分析できたが, 飛散数の最も多いものはクロマツ, 次いでスギで, コナラ, クヌギおよび街路樹になつているイチョウなどの樹木の花粉が多かつた.また, ブタクサなどの草本性植物の花粉は比較的少なかつた.3.飛散数と気象との関連をしらべ, 気温, 湿度, 風速のうち, 特に湿度との関係が明瞭にみられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1972-03-30
著者
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