東京都港区における空中飛散花粉分析 : 特にイチョウ花粉の飛散状態について
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概要
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東京都港区において, 1971年2月から1年間, 高さ約30mおよび15mの2箇所で空中飛散花粉, 特にイチョウ花粉の飛散状態を調査した.1.飛散花粉の季節変動は tree season が非常に高く, grass およびweed seasonは低い.2.鑑定できた花粉は 103種(不明のもの14種を含む)で, Cyptomeria japonica スギ, Pinus マツ属および Ginkgo biloba イチョウの飛散数がきわめて多い.イチョウ花粉は, これまでに報告された日本各地での調査にくらべて非常に多いが, 都内の街路樹の調査をおこなつた結果, 東京都にはイチョウの雄木が特に多いことを知つた.3.空中飛散花粉調査用の封剤として GV-glycerin jelly を調製したが好結果を得た.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1973-04-30