気管支喘息と感染 : 第1報 感染と気管支喘息の病態に関する研究
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概要
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気管支喘息患者 224名を対象に, 採点法を用いてアトピー型, 混合型, 感染型に分け, また細菌類混合ワクチン (broncasma berna), およびインフルエンザウイルスワクチン (市販品) を用いて皮膚反応を施行し, 気管支喘息の臨床病態を中心に感染との関連性について検討した.1.若年発病者にアトピー型が, 老年発病者に感染型を示す者が多かった.また経過年数が長くなると, 混合型が多くみられた.2.遺伝素因は喘息発症に大きく関与しているが, 発病年令では若年発病者, 病型別ではアトピー型, 混合型に濃厚である.3.発作の好発季節は, アトピー型は秋期に, 感染型は冬期に, 混合型は非季節性が多く, 若年者は秋期に, 老年者は冬期ないし非季節性の者が多い.また経過年数の長い者に非季節性が増加する傾向を示した.4.細菌ワクチンならびにインフルエンザワクチンによる皮膚反応は, いずれも若年者に陽性率が高く, また病型別ではアトピー型, 混合型に陽性率が高かった.疾患別では, 細菌類は喘息より慢性気管支炎に高く, インフルエンザは逆に喘息患者に陽性率が高かった.5.細菌混合ワクチンとインフルエンザワクチンの皮膚反応の間には, 有意の相関が認められた.6.インフルエンザワクチン即時反応陽性者のPK反応にてレアギンが認められた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1971-11-30
著者
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