ヘモグロビンの構造と血清学的特異性についての研究 : I.抗ヘモグロビン抗体の作製と血球凝集反応による抗ヘモグロビン抗体の特異性の証明(抗ヘモグロビン抗体の臨床的意義についての考察)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
粗精製ウマヘモグロビンの反復静注により抗ウマヘモグロビンウサギ抗血清を得た.抗ヘモグロビン抗体の証明には血球凝集反応を用いてうまく行なった.ウマヘモグロビンに血清学的特異性の存在することが認められた.ウマヘモグロビンは他の動物のヘモグロビンよりも抗原性が強かった.ヘモグロビン自身ならびにαおよびβ鎖の添加により抗ヘモグロビン血清による赤血球凝集反応が阻げられた.α鎖は抗体の吸収能力においてβ鎖と全く異なった態度を示した.さらに抗ヘモグロビン抗体の臨床的意義とくに自己免疫病との関係について考察を行なった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1971-07-30
著者
関連論文
- 〔II〕 免疫異常疾患における血清補体価の上昇とその意義 : 9.C1-esterase inhibitor の臨床的考察 : 骨髄腫を中心に(8 補体)
- 115.ペニシリンGの抗BPO抗体産生におよぼす影響(薬剤アレルギー, 即時型アレルギー, アレルギー反応のメジエーター, 補体)
- 症例4について(I 好酸球増多の諸問題)
- 情緒障害・行動問題C(情緒障害・行動問題,日本特殊教育学会第26回大会研究発表)
- 217. リウマチ様関節炎滲出液の示すリンパ球活性化増強作用について(自己免疫と膠原病)
- 208. 膠原病における唾液腺管抗体, 抗膵抗体について(自己免疫と膠原病)
- 205. 重症筋無力症患者血清中の heterophile antibodies (自己免疫と膠原病)
- 9. 血清と血漿補体価の解離現象と抗プラスミン剤の影響(3 補体の凝固, 線溶との接点)
- 7. 低温による補体 classical pathway の活性化(3 補体の凝固, 線溶との接点)
- 4. ジューリング疱疹状皮膚炎における免疫グロブリン, 補体とプラスミン(3 補体の凝固, 線溶との接点)
- 1. ヒトリンパ球 Fc のレセプターに関する研究
- (43) 炎症における遅延型血管透過の機構について(化学作用物質)
- ヘモグロビンの構造と血清学的特異性の関係についての研究 第2報 : ウマヘモグロビン, αおよびβ鎖ならびに各トリプシンペプチドの血清学的活性について
- ヘモグロビンの構造と血清学的特異性についての研究 : I.抗ヘモグロビン抗体の作製と血球凝集反応による抗ヘモグロビン抗体の特異性の証明(抗ヘモグロビン抗体の臨床的意義についての考察)
- Cu-クロロフィルによるブドウ球菌α-毒素の不活性について
- 細菌の脂肪酸構成とその細菌学的意義について
- ArthrobacterおよびNocardiaの脂肪酸トレハロースエステルの抗腫瘍性について