新改良固定染色法によるリンパ球混合培養の検討 : 特にリンパ節細胞と胸腺細胞の幼若化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
リンパ球の混合培養による幼若化率を細胞の大きさで判定する従来の方法が時に再現性を欠く要因の一つは, 固定染色時における細胞の膨化にあると結論し細胞を乾燥することなく湿潤状態のまゝ固定染色に移行せしめる方法を案出した.本法によって著者はより正確な幼若化細胞の算定に成功した.更にこの方法は比較的大量のリンパ球をうることが困難な臨床面への応用にも適しているものと思う.若者は本方法を用いてC3H/Heston, C57BLマウスのリンパ節細胞や胸腺細胞の幼化若現象を検討し, 胸腺細胞は移植抗原を保有するが, それ自体には幼若化する能力がないことを明らかにしえた.更に胸腺細胞をリンパ節細胞の混合培養によるoneway reactionを算定し, その結果についても考察を加えた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1970-10-30
著者
関連論文
- A-29 最近経験した小児悪性腫瘍の 7 例について(腫瘍 II)
- 新改良固定染色法によるリンパ球混合培養の検討 : 特にリンパ節細胞と胸腺細胞の幼若化について
- Xylofuranoside誘導体の抗アレルギー作用ないし抗炎症作用に関する基礎的研究(第1報)
- D-28 小児肺嚢胞症, 最近経験した 3 例について(肺)