マウス補体の研究
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概要
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実験動物として広く移植免疫, 感染実験等に使われるマウスの血清補体価を定量する方法を検討し, いくつかの問題点を明らかにした.1)Mayer法にくらべて, ヒツジ血球を減らし, 高濃度の溶血素を用いることにより感度の高いマウス補体測定法を確立した.2)マウス補体測定に大量の溶血素が必要な理由について解析を行い, 量的に多いForssmdn抗体が効率よく作用しないこと, 量的に少いnon-Forssman型の抗体により測定されることがわかつた.3)Forssman抗体の効率が悪いのは, マウス血清中にEA_FC1^m4^m2^m形成を低下させる因子が存在し, Forssman抗体を特異的に不活化するためであることが示唆された.4)著者らが確立した補体測定法により, 近交系マウス16系統について補体価を測定し, 系統間で補体活性に著しい差があることを示した.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1970-05-30
著者
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