ヂーゼル機関における圧縮比と機関性能
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概要
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一般にヂーゼル機関の理論的熱効率は圧縮比が高い程大である。併し実際の機関に於て圧縮比を上げた場合に機関性能が如何に変化するか、又その変化と燃燒状況とが如何なる関係にあるかを吟味するために、C.F.R.ヂーゼル燃料試驗機関を用ひて実驗した。機関回轉数は900 rev/mn, 燃料噴射時期は上死点前13°とし、セタン價95, 61, 33の3種類の燃料を選び、夫々の燃料に対して種々の圧縮比に於て性能試驗を行つた。実驗の結果、夫々の燃料に対して最適圧縮比があり、これ以上の圧縮比では熱効率は却て低下し、同時に機関の最大出力も減少することを確認した。又何れの燃料に於てもこの最適圧縮比は機関出力が低い程大きいが、高セタン價燃料ではその変化が小さいことが明らかになつた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1943-04-10
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