蒸汽タービンの段落效率の理論的研究(第 2 続報) : 輻流タービン : (附)複回轉軸流タービン

概要

論文の詳細を見る
蒸汽タービンの段落效率に就ての一般的な理論的計算の結果は「蒸汽タービンの段落效率の理論的研究」として、更にその続報の第1としては「蒸汽タービンの段落效率の理論的研究(第1続報)軸流タービン」と題して、夫々既に発表した通りである。今回はこの続報の第2として、輻流タービンの段落效率に関する数値計算及びこれに対する考察の結果を報告し、更に複回轉軸流タービンに就て論及して、最後に本研究を綜合して結論を示した。本研究により、各種型式の蒸汽タービンの段落效率を一般式より出発して、效率に及す各因子の影響を明らかにすることが出来た。結論の一例として、各型式の蒸汽タービンをその達し得る段落效率の大きさの順で云へば、先づ第1は複回轉タービン(|ω′|=|ω|)及び單回轉軸流反動タービン(反動度が約0∿0.3)である。次は單回轉軸流衝動タービン、その次は單回轉輻流反動タービン(反動度が約0∿0.2)で、最後は單回轉輻流衝動タービンである。尚單回轉輻流衝動タービンも效率の点より云へば左程悪くもないから、輻流で且衝動と云ふ構造上の特徴を活せば用途によつては実用に供し得る。その他種々重要な事実を知ることが出来た。
一般社団法人日本機械学会の論文
1943-10-15

蒸汽タービンの段落效率の理論的研究(第 2 続報) : 輻流タービン : (附)複回轉軸流タービン

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク