ヂクロルメタンの熱力学的性質の研究(第 3 報)
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概要
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ヂクロルメタン蒸気の比熱を知るため、Kundtの音響速度実驗装置を用ひて、蒸気中における一定振動数の音波の波長を、温度約10℃乃至60℃, 圧力平均約0.2kg/cm^2の下に測定した。ヂクロルメタン蒸気の状態式を本研究第2報の実驗結果からpv=9.981T-1.60p/(T/100)^4に改め、これと今回の実驗結果及び熱力学的諸関係から、蒸気の定圧比熱c_pの実驗式を次の如く決定した。c_p=0.040, 77+0.000, 326T+7.494×10^<-4>p/(T/100)^5 次に定積比熱c_v, 比熱の比kの式を求め、これらの式を用ひて、温度-20℃乃至100℃, 圧力2kg/cm^2までの間におけるc_p, c_v及びkの値を計算してその変化を明かにした。断熱変化の式pv^k=定数、等温変化の式pv^m=定数の指数k及びmを計算し、上記と同一の範囲における、これらの指数の変化を図示した。更にエンタルピiの式としてi=161.42+0.040, 77T+0.000, 163T^2-0.018, 74p/(T/100)^4エントロピsの式としてs=1.168, 8+0.000, 326T+0.093, 88log_<10>T-0.053, 82log_<10>p-0.149, 9×10^<-3>p/(T/100)^5を得た。最後に飽和及び過熱状態における蒸気の諸性質の数値を計算し、これらを纏めて蒸気表及び圧力エンタルピ線図を作成した。
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