ヂクロルエチレンの熱力学的性質に就て
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概要
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本報告はtrans型ヂクロルエチレンに就ての研究結果である。先づ蒸気の状態式を決定するため、圧力、比体積及び温度間の関係を実驗に依て求めた。用ひた試料の重量は0.23g∿1.62gで、温度は10℃∿135℃である。実驗結果から状態式として次式を得た。ν=8.745T/p-0.444p^<1/2>/(T/100)^7次に飽和蒸気の温度と圧力との関係を-22℃∿+62℃の範囲で実測し、次の実驗式を得た。log_<10>P_s=10.6844-4.88×10^<-3>T-2054.3/T第3に特殊のピクノメータを使用して飽和液の比重量を-19.9℃∿75.7℃の間で測定し、その実驗結果から次式を得た。γ=1316.8-1.6428t第4にKundtの音響速度実驗装置を用ひて、蒸気中における一定振動数の音波の波長を、温度10℃∿80℃の下に測定し、この実驗値と熱力学式に依て、蒸気の定圧比熱c_νの実驗式を次の様に決定した。c_p=0.0566+3.24×10^<-4>T+3.882×10^<-4>p^<3/2>.(T/100)^8以上の諸式並にこれより誘導した諸式に依て、ヂクロルエチレンの重要な熱力学的諸性質の数値を計算し、これを纒めて蒸気表及び蒸気線図を作成した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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