新空氣室式ジーゼル機關の性能
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概要
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空氣室式ジーゼル機關において壓縮行程中に空氣室内に壓入される空氣をもつて燃燒室壁を冷却し,機關の膨脹行程においてこの空氣に吸收された熱エネルギを放出せしめることにより從來冷却水に持去られていた熱エネルギを有効に利用し,さらにかくすることにより燃燒室を高温に保ち燃燒状態をも良好ならしめんとする着想に基ずき第1圖に示すごとき獨特の燃燒室を設計試作し,その性能を調査した。また同一機關において燃燒室のみを從來の豫燃燒室式および渦流室式に變え,この場合の性能をも調べ新空氣室式と比較した。この結果豫想通り新空氣室式は他の二形式に比し燃燒状態は良好であり,最大出力は約30%増加し,しかも燃料消費率は低く,特に高速度における性能が優秀であることが明らかとなつた。圖により明らかなごとく本燃燒室の構造は從來の副室式に比し特に複雑した點はなく,したがつて高速・高出力機關として實用上優秀なものであることを確認した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1948-05-15
著者
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