多數の円孔を有する円柱の捩り應力に就て : "捩り分配法"に依る解法
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概要
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本論文は流体力学における循環の考を捩りの問題に應用して表題の捩り應力を求めたものである。1點に微少捩りCdsがあるときの應力函數をψ=Gτ/2 RCdslnγ(C : 捩りの度合を示す無元係数)とすれば、ψは捩りの基礎式を滿足することは明らかである。次に周邊條件ψ-Gτ/2 γ^2=常數を滿足させるためにCを適當な形で外周上、内孔周上に分布させ、この分布方式を周邊條件に合ふ様に決定する。即ち、捩りを円柱の中心だけに與へないで斷面全体に適當に分布して基礎式及び周邊條件を滿足させ様とするのが根本方針であつて、この方法を"捩り分配法"と名づけたのである。この方法は他種の問題に應用して有望であると信ずる。例題として円孔が二つ、三つ、四つの場合の剪斷應力線及び剪斷應力の大きさを計算して圖示した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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