北海道産モノセリス科渦虫の1新種
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概要
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西太平洋域では初めて北海道西岸忍路湾で採集されたMonocelididae科の渦虫の中からArchimonocelis itoi sp. n.が記載された。本種は以下の二つの特徴において同属既知6種と明瞭に区別されうる。1)クチクラの交接器官は漏斗管だけであり,一切の針状構造を欠く。2)膣孔が対をなして,しかも雄の生殖孔の後方に位置する。これらの特徴はArchimonocelis属の中でA. itoiにのみ特異的に認められるが,これがために同属を2分させるに十分な形質の違いを示すとは言い難い。同属の重要な特徴は以下の点に確認された。1)卵黄腺の並びの前端における卵巣の位置,2)刺胞の存在,3)非常に長い咽頭,4)生殖腸管の存在。
- 日本動物分類学会の論文
- 1981-12-28
著者
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