高知沖の深海から得られた尋常海綿の一種
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高知沖の深海(水深約4350m)から採集された尋常海綿2個体について固定の結果Axinella profunda RlDLEY et DENDYとした。本種は南北両太平洋の深海域から報告されていたものである。本邦よりは,谷田(1961)が来島海峡で得た海綿を本種の変種Axinella profunda var. kurushima TANITAとして報告している。本種は樹波状になった体の中央に針状体よりなる密な軸をもち,さらにその軸から針状体がまわりに射出している。骨片は針状体のみで大きさは615-1660×8-28μ。針状体は頭部に小さな棘を有する。この棘は小さい骨片では顕著であるが,大きい骨片には少ないし無いこともある。
- 日本動物分類学会の論文
- 1976-12-20
著者
関連論文
- 座間味島(琉球列島)産Agelas属(尋常海綿)2新種の記載
- 伊豆半島沿岸(相模湾)より得られた数種の尋常海綿
- 本邦沿岸産尋常海綿類
- 紀伊水道周辺の尋常海綿
- 高知沖の深海から得られた尋常海綿の一種
- 南極域(15次)で採集した動物標本の概要(1)
- 合津臨海実験所付近の尋常海綿
- 阿南海岸の海綿
- 「ふじ」の航路に沿う表面海水中のクロロフィルa量(1973年11月-1974年4月)
- 有明海の小島 : 飛竜島(梹榔島) : の尋常海綿
- 海綿Phyllospongia foliascens凝集素の単離と性状