高圧下における難黒鉛化性炭素の黒鉛化と高密度化
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概要
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13種の難黒鉛化性炭素を5kbar加圧下, 1300°-1900℃に1時間加熱処理し, X線回折線図形の測定, かさ密度の測定, 及び走査型電子顕微鏡観察を行い, 高圧下黒鉛化挙動及びち密化過程について検討した.いずれの難黒鉛化性炭素も1700℃以上で完全に黒鉛化することが明らかとなった. それと対応して, 1500°-1800℃で著しいち密化が, そして, 球状粒子についてのSEM観察から, 粒子間に頸部の発達などの焼結現象が認められた. 黒鉛化過程は乱層構造成分と黒鉛構造成分とが共存する不均質過程である.黒鉛化挙動及びち密化に対して試料の予備加熱処理温度が強い影響を持っている. 2700℃の高温に予備処理された試料の黒鉛化は高温側にずれ, 1900℃以上で完全に黒鉛化した. 著しいち密化は1500℃以上に予備処理されたすべての試料で認められるが, 1500℃以下で予備処理された試料は, 焼結はするが, 著しいち密化は生じない. また, これらの試料では, その粒表面に, 揮発性物質に原因すると思われる, サボテン状の突起物の生成が認められた.
- 1981-05-01
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