準2成分系 AlPO_4-FePO_4,AlPO_4-CrPO_4 の固溶について
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概要
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Al3+, Fe3+, Cr3+はたがいに化学的性質が似ており, またその配位数も共に6である. それらの燐酸塩はイオン半径の大きさから, いずれもシリカ等構造体をつくることができ, また実際にAlPO4は石英型, トリジマイト型, クリストバライト型をとるし, FePO4は石英型をとることがしられている. このように構造的にきわめて類似したこれら燐酸塩相互の固溶の有無を追究しつぎの結果をえた.AlPO4-FePO4系は無限に固溶するが, [Al3+/Fe3+]≧3/7ではクリストバライト型, [Al3+/Fe3+]≦2/8では石英型をとる. Al3+=0.55-0.3モルの範囲ではクリストバライト型であるが, 石英型への遷移過程にある.一方AlPO4-CrPO4系は[Al3+/Cr3+]=8/2に固溶の限界があり, それ以上ではクリストバライト型の結晶であるが, それ以下ではβ-CrPO4を遊離する.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1966-06-01
著者
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