気流中における粒子の凝集力

概要

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気流中の粒子の挙動を解析する上で、粒子の凝集-分散現象の研究を行ない、気流のせん断力と粉体の凝集力を結びつけて凝集力を求めた.1/2インチガス管を用い粉体を水平に輸送した.N_Re(2.2〜6.1×10^4)、性質比(<5×10^<-4>)の条件の下で、輸送距離を変え、粒子を両面接着テープで補修して凝集粒子径変化の測定を行い、気流のせん断力と平衡になる限界粒子径を測定した.粉体試料は単一粒子径がおのおの5.0, 4.4, 3.4μの石灰石、ホワイトアランダム、相馬ケイ砂を使用した.粒子どうしの衝突は無視でき、凝集粒子の分散を気流のせん断力だけによるものと仮定し、コルモゴロフの理論から表面張力の代わりに(凝集力)×(限界粒子径)を考え、一個粒子の凝集力を計算した.その結果、2.6〜4.3×10^<-5>ダインの値を得た.以上の結果から、凝集力は粉体の種類によらず、粒子径に依存するという知見を得た.また、同時に限界粒子径に到達する管長が推定できた.コルモゴロフの理論式をもとに導いた式で、妥当な凝集力の値が得られることが確かめられた.
社団法人日本材料学会の論文
1969-06-15