低サイクル疲労過程における残留オーステナイトの変態挙動およびクラックの観察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The low-cycle fatigue properties of quenched and tempered Fe-21%Ni-0. 17%C steel containing 18 and 27 volume percent retained austenite were tested mainly by the X-ray diffraction technique. The fatigue tests were carried out at 20℃ under constant total bending strain range of 0. 9 1. 3 and 1. 6% without regard to the mean strain. The results obtained are as follows : (1) The carbon steel that contains retained austenite presents its characteristic features regarding its changes in half-value breadth, particle size and microstrain estimated upon its martensite phase value. during its fatigue process under the low cycle fatigue testing, These features are similar to those which are revealed by the carbon steel that does not contain retained austenite. (2) The values of steel in half-value breadth. particle size and microstrain. as they are estimated upon its martensite phase, are various, dependent on various factors, such as the stage of crack initiation and failure, the strain range applied and the tempering conditions, so that their mean value determined on the values estimated in the wide diffraction region where cracks have been abundantly initiated, is at the present time far from being adequate to be taken for the constant estimation of the fatigue damage in martensitic steel. (3) The amount of martensite in the retained austenisite induced in the course of the fatigue is various, dependent on the tempering conditions preceding the fatigue test, even within one strain field, and the mode of stabilization of the retained austenisite in this case is similar to that of the thermal stabilization. (4) Earlier fatigue cracks are recognized as having occurred not only in nonmetallic inclusions and in prior austenisite grain boundaries, but along the edges of martensite leaves.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1971-12-15
著者
関連論文
- 1 鉄鋼基礎共同研究会、微量元素部会、 V 分科会、共同研究報告 : 鋼中 V 化合物の化学的定量法と物理的定量法の比較(鋼中 V 化合物の定量に関する研究, 部会報告講演会, 日本鉄鋼協会 第 81 回(春季)講演大会)
- 鋼の焼入れ焼もどしに現われる諸相 (熱処理)
- 中, 低炭素鋼の焼戻し過程における χ-炭化物析出
- 討 13 炭素鋼の焼戻し過程に現われる X-炭化物について(IV 鋼の低温焼もどしによる炭化物の析出とその影響, 日本鉄鋼協会第 84 回講演大会討論会講演概要)
- 高炭素鋼の焼戻し過程におけるχ-炭化物析出
- 114 炭素鋼の焼戻し過程に現われる X 相の結晶学的研究(ベイナイト・析出, 加工・性質・分析, 日本鉄鋼協会 第 81 回(春季)講演大会)
- 113 炭素鋼の焼戻し過程における X 相の存在について(ベイナイト・析出, 加工・性質・分析, 日本鉄鋼協会 第 81 回(春季)講演大会)
- 材料の科学
- γ型 Fe-Co-Cr-Ni 基耐熱合金, LCN-155 の時効析出相の化学組成および時効による各元素の挙動について : γ型耐熱合金の焼戻過程に関する研究 IV
- 88 高圧窒素ガスの鉄合金オーステナイト相への溶解度(製鋼基礎 : 物性・熱力学・造塊・凝固, 製鋼, 日本鉄鋼協会 第 81 回(春季)講演大会)
- Fe-Ni-C マルテンサイト鋼における低サイクル疲労クラックの発生と伝ぱの観察
- 低サイクル疲労過程における残留オーステナイトの微視的組織変化およびクラックの観察
- 低サイクル疲労過程における残留オーステナイトの変態挙動およびクラックの観察
- 中炭素マルテンサイト鋼における低サイクル疲労クラックの発生と伝ぱの観察
- 1-25 含残留オーステナイト鋼における低サイクル疲労クラックの発生と伝播の観察
- X線によるマルテンサイト銅の低サイクル疲労に関する研究(I)
- 226 X 線による S38C 車軸鋼の熱処理残留応力に関する研究(疲れ・摩耗・残留応力, 性質, 日本鉄鋼協会 第 76 回(秋季)講演大会)
- ピニオンのインボリュート歯形研削に関する研究(第1報) : 研削抵抗の測定
- 製鉄工業に想う
- ひずみを受けたセメンタイトの電子回折
- 157 鍜伸鋼材における希土類元素の効果について : 鋼材特性に及ぼす各種原料鉄の影響-V
- 156 冷間圧延した炭素鋼中のセメンタイトについて(浸炭・熱処理, 加工・性質, 日本鉄鋼協会 第 83 回(春季)講演大会)
- 295 鍛伸鋼材における機械的特性について : 鋼材特性に及ぼす各種原料鉄の影響-IV(鋼管・オースフォーミング鋼・疲労・摩耗, 加工・性質・分析, 日本鉄鋼協会 第 82 回(秋季)講演大会)
- 294 鍛伸鋼材における熱処理特性について : 鋼材特性に及ぼす各種原料鉄の影響-III(鋼管・オースフォーミング鋼・疲労・摩耗, 加工・性質・分析, 日本鉄鋼協会 第 82 回(秋季)講演大会)
- 214 低炭素鋼の焼戻し過程について(時効・析出・変態, 加工・性質・分析, 日本鉄鋼協会 第 82 回(秋季)講演大会)
- 226 鍛伸鋼片における希土類元素の効果 : 鋼材特性に及ぼす各種原料鉄の影響 II(熱処理・その他, 加工・性質・分析, 日本鉄鋼協会 第 81 回(春季)講演大会)
- 225 鍛伸鋼片の材質に関する 2, 3 の観察 : 鋼材特性に及ぼす各種原料鉄の影響 I(熱処理・その他, 加工・性質・分析, 日本鉄鋼協会 第 81 回(春季)講演大会)
- 酸化物分散強化合金の諸性質
- 221 強化因子としての結晶粒微細化と析出について : 鉄鋼の強度に及ぼす微量添加元素の影響 II(格子欠陥・組織, 性質, 日本鉄鋼協会 第 78 回(秋季)講演大会)
- 討 13 鉄鋼中の炭化物および窒化物の電解抽出條件の檢討(IV. 鋼中の炭化物, 窒化物の抽出について, 討論会)
- 125 オーステナイト高 Mn 鋼の炭化物析出におよぼす Ni, Cu の影響(分析・性質, 第 59 回(春季)講演大会講演大要)
- 117 オーステナイト高 Mn 鋼の再加熱による炭化物析出ならびに微量 V, Ti, Zr 添加の影響(性質一般・高マンガン鋼, 第 58 回講演大会講演大要)
- 冷間加工した 18-8 ステンレス鋼の加熱過程における異常性
- 高 Mn 鋼の炭化物析出におよぼす冷間加工の影響 : オーステナイト高 Mn 鋼の研究 IV
- 高 Mn 鋼の炭化物析出におよぼす Ni, Cu 添加の影響 : オーステナイト高 Mn 鋼の研究 III
- 166 冷間加工した 18-8 ステンレス鋼の加熱過程における異常性(性質・ステンレスおよび耐熱鋼, 日本鉄鋼協会第 61 回講演大会講演大要)
- オーステナイト高 Mn 鋼の炭化物析出におよぼす微量 V, Ti, Zr 添加の影響 : オーステナイト高 Mn 鋼の研究 II
- 157 オーステナイト高 Mn 鋼の炭化物析出におよぼす冷間加工の影響(性質, 日本鉄鋼協会第 60 回(秋季)講演大会講演大要)
- 高 Mn 鋼の再加熱による炭化物析出 : オーステナイト高 Mn 鋼の研究 I
- α鉄からの窒化物の析出速度におよぼす合金元素の影響
- 鋼の焼入れ焼もどしに現われる諸相
- 235 鋼の歪時効に関する 2, 3 の観察(性質・基礎, 性質, 日本鉄鋼協会第 73 回(春季)講演大会講演)
- 鋼のオーステナイト結晶粒度におよぼす前処理の影響
- 耐熱鋼および合金のクリープ,ラプチャー性に及ぼす材質変化の影響についての二,三の考察
- Nb 処理鋼の強度におよぼす結晶粒度と析出物の影響
- 212 微量元素の単独および複合処理鋼の強度について : 鉄鋼の強度に及ぼす微量添加元素の影響 I(結晶粒度・組織・高張力鋼・強化機構, 性質, 日本鉄鋼協会第 75 回(春季)講演大会講演)
- 241 Nb 処理鋼中の析出物
- 240 Nb 処理鋼の強度におよぼす熱処理の影響について
- 241 Nb 処理鋼中の析出物(加工・性質, 日本鉄鋼協会第 72 回(秋季)講演大会講演)
- 240 Nb 処理鋼の強度におよぼす熱処理の影響について(加工・性質, 日本鉄鋼協会第 72 回(秋季)講演大会講演)
- 199 鉄に対するウランの硬化作用(性質, 日本鉄鋼協会第 69 回春季講演大会講演論文集 (II))
- γ型 Fe-Co-Cr-Ni 基耐熱合金の時効組織および機械的性質との関連性 : γ型耐熱合金の焼戻過程に関する研究 V
- 154 オーステナイト系耐熱合金の焼戻過程に関する考察(耐熱鋼, 日本鉄鋼協会第 63 回(春季)講演大会講演大要)
- γ型 Fe-Co-Cr-Ni 基耐熱合金, LCN-155 の時効析出相および析出相におよぼす添加元素の影響について : γ型耐熱合金の焼戻過程に関する研究 III
- γ型 Fe-Co-Cr-Ni 基耐熱合金, LCN-155 の時効硬化特性におよぼす添加元素の影響 : γ型耐熱合金の焼戻過程に関する研究 II
- γ型 Fe-Co-Cr-Ni 基耐熱合金, LCN-155 の焼戻による物理的性質の変化 : γ型耐熱合金の焼戻過程に関する研究 I
- 108 新二次相と添加元素との関係およびその時効硬化(耐熱鋼, 第 57 回講演大会講演大要)
- 107 新二次相に関する考察(耐熱鋼, 第 57 回講演大会講演大要)
- 116 LCN-155 耐熱合金の時効組織におよぼす Cb, N の影響 : LCN-155 耐熱合金の研究 VI(ステンレス鋼・耐熱合金, 日本鉄鋼協会第 56 回(秋季)講演大会講演大要)
- 127 LCN-155 耐熱合金におよぼす Cb, N の影響 (V) : 析出相と時効硬度との関係および析出相の組成(鉄鋼の性質, 第 55 回講演大会講演大要)
- 新らしい酸化法によるオーステナイト結晶粒の現出について
- 87 新らしい酸化法によるオーステナイト結晶粒の現出について(第 53 回講演大会講演大要)
- 44 鋼のオーステナイト結晶粒度に及ぼす添加元素の影響 (III) : 熱腐蝕法に依る(第 52 回講演大会講演大要)
- 12 鋼のオーステナイト結晶粒度並びにその成長に及ぼす添加元素の影響 (II) : 熱腐蝕法に依る(第 51 回講演大会講演大要)
- 鉄鋼の諸性質におよぼす窒素の影響
- 耐熱合金 Timken 16-25-6 に関する研究 (III) : 焼戻における諸変化および析出物について
- 耐熱合金 Timken 16-25-6 に関する研究 (I) : 高温時効に及ぼす溶体化処理および窒素の影響
- 63 耐熱鋼 Timken に及ぼす窒素の影響 (IV) : 焼戻に於ける析出による諸変化及び析出物に就て(日本鐵鋼協會第 48 回講演大會講演大要)
- 鉄鋼における遅れ破壊について
- Fe-25%Cr-28%Ni粒子分散型合金中の酸化物粒子の成長粗大化について