Mesh-and-Glue Technique to Prevent Leakage of Cerebrospinal Fluid After Implantation of Expanded Polytetrafluoroethylene Dura Substitute : Technical Note
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
脳外科手術時の硬膜欠損に対してゴアテックス人工硬膜を使わざるを得ない現在、その縫合部からの髄液漏れは大きな問題となっている。我々は吸収性のメッシュとフィブリン糊を組み合わせた新しいシール法を開発した。メッシュにあらかじめフィブリノゲン液を浸潤させて貼付した後、上からトロンビン液を滴下させてメッシュ全体を固めるものである。本法を用いない例では59例中12例で髄液皮下貯留が見られたのに対し、この方法でシールした33例中髄液漏れが観察されたのは1例のみであった。本法は小範囲の硬膜欠損や脊髄手術時のくも膜縫合などにも応用が可能と思われる。本法の実際の使用法を供覧する。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1999-04-15
著者
-
ABE Tadashi
公立昭和病院脳神経外科
-
SASHIDA Jun
公立昭和病院脳神経外科
-
永田 和哉
公立昭和病院脳神経外科
-
永田 和哉
公立昭和病院 リハビリテーション科
-
Kawamoto Shunsuke
公立昭和病院脳神経外科
-
MUKASA Akitake
公立昭和病院脳神経外科
-
IMAIZUMI Youichi
公立昭和病院脳神経外科
関連論文
- Subdural Empyema Caused by Hematogenous Dissemination from an Abscess in Thigh to a Preexisting Chronic Subdural Hematoma : Case Report
- タルク注入による実験的脳血管攣縮の犬モデルにおける収縮脳底動脈の経時的形態学的変化
- 椎骨動脈後下小脳動脈分岐部動脈瘤の手術成績
- 高齢者くも膜下出血に対する治療戦略 : 特に重症例に対して
- 内頸動脈硬膜輪近傍動脈瘤の手術成績
- 破裂細菌性脳動脈瘤の治療
- 傍床状突起部外側型動脈瘤
- 重症くも膜下出血治療成績の推移 : 最近5年間の変化とその要因(重症くも膜下出血治療の新しい試み)
- Stereotaxic needle biopsy後にtractに沿って広範な播種をきたした視床glioblastomaの1例
- 急速に消退した急性硬膜下血腫 : 3例報告
- 高齢者 Chiari I 型奇形の 1 手術例
- 術中tPA洗浄に起因すると思われた遅発性脳浮腫の3例
- 傍正中部椎骨動脈動脈瘤に対する transcondylar approach のポイント
- Willis 動脈輪前半部の動脈瘤の手術 : なぜ2時間で終わらないのか?
- 高齢者前交通動脈動脈瘤に対する minimally invasive interhemispheric approach
- 来院時に比べ転帰の悪化した破裂動脈瘤症例の検討
- 脳底動脈の解離性動脈瘤によりLocked-in syndrome を呈した7歳男児例-MRI検査の有用性について-
- 実験的クモ膜下出血後の脳血管攣縮に対する免疫抑制剤, FK-506の効果
- 経大槽内カテーテルを用いたイヌクモ膜下出血モデル (短報)
- 脳神経外科における縫合 (特集 縫合の最近の展開とケア)
- Mesh-and-Glue Technique to Prevent Leakage of Cerebrospinal Fluid After Implantation of Expanded Polytetrafluoroethylene Dura Substitute : Technical Note
- 1.脳動脈瘤の基本的手術手技 : IC, MCA(MS 1 脳動脈瘤の基本的手術手技)
- 5.CEA術後のhyperperfusion syndromeに対する治療の要点と注意点
- 1.脳動脈瘤の局所解剖と手術テクニック
- 硬膜下水腫の予防としてのくも膜閉鎖法の提唱 : 人工硬膜のseal手技「Mesh and Glue法」の新しい応用
- Willis動脈輪前半部の動脈瘤の手術 -なぜ2時間で終わらないのか-
- Pterional approachに最低限必要な開頭と静脈処理法
- 前大脳動脈の解離性動脈瘤に対する手術
- 1.Pterional Approach : Pterional approachの基本とpitfall