Subdural Empyema Caused by Hematogenous Dissemination from an Abscess in Thigh to a Preexisting Chronic Subdural Hematoma : Case Report
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概要
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症例は63才男性.糖尿病の治療目的に他院入院中, 失見当識と失禁をきたし, CTにて慢性硬膜下血腫と診断された.1週後に左片麻痺と意識障害, 発熱, 全身痙〓をきたし当院に転院.穿頭術にて硬膜下膿瘍と診断した.前医入院時より左大転子部に褥瘡と膿瘍が存在し, 硬膜下膿瘍と大転子部膿瘍の細菌培養で得られたMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)のDNAが一致したこと, 前医での慢性硬膜下血腫の診断時には炎症を示唆する所見を認めなかったことより, 既存の慢性硬膜下血腫に, 大腿部膿瘍より血行性の感染をきたして硬膜下膿瘍を生じた稀な一例と考えられた.
- 1998-11-15
著者
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河本 俊介
公立昭和病院脳神経外科
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NAGATA Kazuya
公立昭和病院脳神経外科
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MOCHIZUKI Yubuhito
公立昭和病院脳神経外科
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HARA Takayuki
公立昭和病院脳神経外科
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ABE Tadashi
公立昭和病院脳神経外科
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SASHIDA Jun
公立昭和病院脳神経外科
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河本 俊介
獨協医科大学脳神経外科
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