Dural Invasion and Proliferative Potential of Pituitary Adenomas
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概要
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下垂体腺腫の浸潤を明らかにするために、腺腫の浸潤と増殖能との関連を検討した。また、腺腫の大きさと浸潤との関連についても検討した。浸潤は経蝶形骨手術の際に切除した鞍底硬膜への腺腫細胞の有無により評価し、増殖能はMIB-1抗体を使用した免疫組織学的方法によった。造影MRI冠状断より腺腫の高さと横幅を計測し、二つの積をSizeとした。結果は、増殖能と浸潤との間には強い正の相関が認められた。高さと浸潤との間には統計学的有為はなく、横幅やSizeと浸潤はそれぞれ統計学的に有為であった。以上より下垂体腺腫の浸潤は、増殖能と関連する一方、大きさとは単純な関係でないことより、腺腫そのものが浸潤能を持つと推測された。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-04-15
著者
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