長崎市近傍のダウン症候群に関する臨床細胞遺伝学的調査
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概要
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昭和42年4月より昭和46年4月まで長崎大学医学部産科婦人科学教室において, 各種先天異常, 性異常, 習慣性流産夫婦, 悪性***腫瘍患者の放射線療法及び化学療法例等について, 主として末梢静脈血白血球の染色体分析を施行してきたが, 本稿ではダウン症候群患者例について報告したい. 細胞遺伝学的分析を行つた50例の染色体構成はG-トリソミー45例, G/G 転座3例, 46XX/47XX, G-トリソミー1例, 46XX 1例であつた. また G-トリソミーには姉弟例1件があり, G/G 転座の1例では母親が転座保有者であることが判明した. 尚, 臨床診断のみで染色体分析未施行の患児は78名あり, これらについても面接及びアンケートにより, 出生時両親の年令に関して調査を行なつた.
- 1973-03-01