腟式子宮全摘除術の術式に関する研究
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概要
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著者は昭和30年より昭和35年12月迄に実施せる腟式子宮全摘除1400例を基礎として, その術式を種々検討した. 腟式子宮全摘除術術式としては, Peham-Amreichによる定型的術式がある. 正常大より鶴卵大の子宮の摘除には定型術式でよいが, それ以上の大きさのものには切半術, 分割術が必要である. 又腟式子宮全摘除術で最も注意すべきは附属器摘除であるが, これに対して補助結紮法の意義の重要性をのべた. 次いで, 子宮動脈主幹の分離結紮が重要である. 著者は更に子宮頚周囲の血管の分布を解剖学的並に再構成法により明らかにして, 基礎帯無結紮切断法により術式を簡易ならしめ, 且つ子宮動脈主幹の分離, 露出を容易ならしめて, 富田, 明石の改変術式を創案した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1964-05-01
著者
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