腟式子宮全摘除の本邦並びに外国に於ける状況について
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概要
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本論文は外国に於ける腟式子宮全摘除術の状況を文献的に検討し, その採用は増加の傾向にあり, 特に米国に於ては腟整形術の併用が目立っている. 本邦に於ての状況を各大学病院産婦人科教室及び官公私立大病院産婦人科に対して, 第1回昭和21〜30年33病院, 第2回昭和31〜35年51病院よりの回答に基き検討し, 子宮摘除の術式は逐年的に子宮腫上部切断術より子宮全摘除術の頻度が高くなっている. 腟式子宮全摘除も第1回調査では子宮摘除総数に対する頻度は6%より第2回調査では16%に増加を見せている. 札幌医科大学産婦人科教室では昭和30年2月より35年に到る約6年間に腟式子宮全摘除1400例を実施した. その子宮摘除総数に対する頻度は昭和30年1カ年間47%より昭和35年1カ年間84%で, 逐年的場加の傾向を示す.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1964-04-01
著者
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