正常妊娠絨毛組織の染色体
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概要
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産婦人科領域における悪性腫瘍として絨毛性腫瘍では臨床的に正常妊娠絨毛, 胞状奇胎, 絨毛上皮腫と一連の悪性過程が一般に認められているが, 普通の形態学的研究では各々のトロホブラスト間に明確な差を認め得難いとしても, 形態学的検討を一歩進めた染色体学的検索によって, 何らかの相違の一端を究明せんと試みた. 正常妊娠絨毛組織については妊娠第2カ月絨毛は新鮮材料を用い, 妊娠第3ヵ月〜第6ヵ月絨毛は培養第3日目の材料を用いて, 押しつぶし法によって, 染色体検索を行なった. 正常妊娠絨毛組織は妊娠第2ヵ月から第6ヵ月まで妊娠月数を通じて染色体数は46であり, そのkaryotypeも正常であった.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1968-06-01
著者
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