血清L-Cystine Aminopeptidaseの新測定法
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概要
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妊婦血清中のOxytocinaseについてはbioassayにより古くから研究されたが, Tuppy等により本酵素はL-Cystine Aminopeptidase (CAP)と同一であることが証明され, Chemoassayが確立されて以来産科領域に於けるCAPの応用がなされつゝある. しかしこのTuppy法では測定に長時間を要し, 発色操作に可成りの手数と直射日光を避けねばならない等の不便さがある. 著者は発色液にP-Dimethylaminobenzaldehyde (PDAB)を用いて測定法を次のように改良した. 測定方法は血清0.2ccに基質L-Cystine-β-di-Naphthylamide 0.5ccを加え, 37℃, 30分間孵置し, 除蛋白, 濾過後, 濾液2ccに4g/dl PDAB液2cc混合し, 30分後, 光電分光光度計により波長450mμで比色定量した. 改良した点をTuppy法と比較すると次のようである. 1)酵素反応時間を約1/8に短縮した. 2)発色操作を4操作から1操作に簡便化した. 3)発色時間を約1/8に短縮した. これらの改良により測定所要時間が1時間余に短縮出来, 臨床的応用を一層容易になし得た.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1966-09-01
著者
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