妊娠母体へのβ_2-stimulaht長期間投与時の循環・代謝系に及ぼす影響

概要

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β_2-Stimulantsの妊娠時母体・胎児への影響を循環・代謝面より検討する目的で, 妊娠ratsおよび臨床上, 切迫早摩例を対象とし以下の成績をえた.1)妊娠ratsにterbutaline 800μgを4日間, 8日間各投与群における母体・胎仔発育への影響では, control群に比較し母体重・肝・胎盤・母体胎仔心重量ともに減少傾向を示したが, 有意差を認めたい.2)上記実験条件での胎仔血清c-AMP値は, control群に比較し低下を示し(P<0.001), この結果c-AMP/c-GMPは低下を示した.胎仔・母体心組織c-AMP, c-GMPは, terbutaline投与群で減少傾向を示した.母体・胎仔心臓め病理組織学的検討では, terbutaline-induced myocerdial necrosisは認められなかつた.3)過去5年余の聞でterbutaline投与症例中, 長期大量投与15症例の分析と児の予後追跡を試みた.最大投与量は20.6mg(iv, im), 1276mg(po)であり, arrest<37wは4例に認めたが, SFD発生ぽ認めなかつた.投与期間中・分娩前後での母体異常は認められず, また新生児の予後追跡でも異常は認められない.
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1981-06-01