EFFICACY OF ANTICANCER AGENTS IN VITRO AND IN VIVO USING CULTURED HUMAN ENDOMETRIAL CARCINOMA CELLS : STUDY OF THER APEUTIC INDEX
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概要
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新しく樹立した子宮内膜癌細胞株(NUE-1)を用いてin vitro の抗癌剤感受性試験を施行し、各薬剤(ADM、CDDP、CHA_3、CQおよびMMC)の90%殺細胞濃度(MLD_<90>)を算出し、mouse LD_<50>とMLD_<90>との比を求め、これを治療係数とした。結果はADMの治療係数が最も高く、他薬剤の5〜19倍であった。一方、培養細胞のnude mouse移植継代系を作り、in vivoの実験を行った。即ち、腫瘍生着後一定の大きさに達したら、各薬剤のmouseLD_<50>量を3分割、4日ごと腹腔内投与し、同時に腫瘍の計測を行った。抗腫瘍効果は、Battelle Columbus Laboratoriesの判定基準に従い、また、組織学的変化は国立がんセンター判定基準を用いた。結果はADMは抗腫瘍効果(+)であり、組織学的にもGrade IIbであったが、他薬剤投与群は各々(-)、Grade IIaであった。以上より、in vitroでの薬剤感受性度から、in vivoでの薬剤効果を期待するためには治療係数の算出が有用であり、また、臨床上、抗癌剤選択の新しい指標となりうる可能性が示唆された。
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1987-02-01
著者
-
安井 美絵
名古屋市大
-
安井 美絵
Department of Obstetrics and Gynecology, School of Medicine, Nagoya City University
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