I^<125>-Estroneを用いた血中EstrogenのRadioimmunoassay
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
間脳-下垂体-卵巣系のホルモン測定をガンマカウンターに統一して測定する目的で,I^<125>-estroneを用いて血清estrone(以下E_1と略)のradioimmunoassay(以下RIAと略)を行つた.標識抗原は,教室の加藤らが作製したE_1-17-tri tyrosine methyl esterをクロラミンT法によつて^<125>Iで標識したものを用いた.抗E_1血清はE_1-17-BSAを家兎に免疫して得られた抗血清を使用した.freeとboundとの分離にはdextran coated charcoal法を用いた.このassayでの測定範囲は0.25pg/tubeより50pg/tubeまで測定可能であり,^3Hを使用したRIAの25pg/tubeから2500pg/tubeまでより感度がすぐれていた.この抗血清はestradiol(以下E_2と略)と64%,estrial(以下E_3と略)と5%の交叉性を示した.このRIAシステムでE_1またはE_2を測定するにはカラムクロマトグラフィーによるサンプルの精製が必要であつたが,実際の臨床応用に際しては簡略化の為のこの操作を省略,石油エーテル:エチルエーテル(2 : 1)によりE_1+E_2の形で血清より抽出,そのまゝassayを行つた.この抽出時の回収率は,E_1, 89.4±1.50%, E_2, 94.9±0.93%, E_3, 17.2±0.80%であつた.又同一検体についてカラムクロマトグラフィーを用いた際の測定値と比較するとエーテル抽出のみで得られた値はやゝ低値を示す傾向を示したが両者の間には良好な相関関係が認められた(γ = 0.967). 正常成熟婦人の血中E_1+E_2の値の経日的変動を測定し,血中LH, FSHの変動と比較検討した.排卵期のLHのピークに一致してE_1+E_2はピークを形成し、約230pg/mlとなつた後急減しピーク後2日目には約60pg/mlまで下降した.次いでピーク後7〜10日目再び約130pg/mlのピークをもつなだらかな増加を示して下降し,月経期に入つた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1977-05-01
著者
関連論文
- P2-283 当院における進行卵巣癌に対するNACの検討(Group78 卵巣腫瘍7,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-151 卵巣癌の再発スクリーニングにおけるFDG-PET検査の有用性 : 組織型と血中CA125値との関係(Group19 婦人科腫瘍画像診断2,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-113 婦人科手術術後硬膜外鎮痛法におけるフェンタニル・ロピバカイン混合濃度の検討(Group90 婦人科手術5,一般演題,第61回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 多施設共同研究による本邦における妊婦血清トリプルマーカー基準値設定の試み
- 67. 頚管粘液分泌低下例の検討 : 特に内分泌及び組織学的検討
- 子宮外妊娠に対する系統的治療法の検討 : 当院で治療した250例の解析(不妊・不育XIII, 第57回日本産科婦人科学会)
- 子宮筋腫の腟式子宮全摘術における自己血貯血の検討(子宮筋腫IV, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 婦人科悪性腫瘍に対するFDG-PETの有用性(悪性腫瘍全般VI, 第57回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 28-14.当科における双胎妊娠(2絨毛膜2羊膜双胎)の検討(第137群 妊娠・分娩・産褥期20)(一般演題)
- 26-28.卵管妊娠各種治療法に対する血清HCGの検討(第128群 生殖生理・病理16)(一般演題)
- 23-19.レボビストをも用いた子宮卵管エコー図検査による卵管溜水腫,偽腔などの診断(第111群 その他の良性・悪性腫瘍3)(一般演題)
- 21-30.境界悪性卵巣腫瘍34例の治療および予後についての検討(第103群 卵巣腫瘍14)(一般演題)
- 進行子宮頸癌に対するNACとしてのタキソールの有用性 : 子宮頚部組織への薬剤移行性を中心に(第70群 子宮頸部悪性腫瘍8)
- 154 卵巣癌に対するIP(抗癌剤腹腔内投与)療法の有用性についての検討
- P-133 不妊症患者に於ける抗精子抗体(精子不動化抗体と凝集素)陽性患者の取り扱い
- 195 帝王切開時の子宮筋腫核出術同時施行症例の検討
- 82 婦人科癌患者における血中抗p53抗体測定の臨床的意義
- P-449 当科における経頸管的切除術(TCR)の手術実績と合併症の検討
- 262 atypical endmetrial hyperplasiaの予後
- 356 腹腔鏡を使用した卵巣腫瘍手術に於ける、境界悪性群、及び悪性群の検討
- 150 流早産予知に於ける癌胎児性フィブロネクチンと顆粒球エラスターゼ測定の有用性の検討
- 399 QOLによりみた子宮筋腫による子宮全摘出術の術式の検討
- 59 妊娠20週における臍帯動脈RI測定の臨床的意義についての検討
- 442 クラミジア感染症における血清特異的IgA,IgGの診断及び治療効果判定に関する有用性について
- 14 卵巣癌(O-C)に対する抗癌剤腹腔内投与(IPCP-IP)・シスプラチン(CDDP)併用療法の有用性の検討 : 癌性腹水に対する直接効果と長期予後
- P2-244 広汎性子宮頸部摘出術を施行した5症例の臨床的検討(Group73 子宮頸部悪性腫瘍9,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-275 子宮動静脈奇形の3症例(Group34 婦人科腫瘍その他4,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-242 重複子宮に発生した原発性腟明細胞腺癌の1例(Group29 その他の良性・悪性腫瘍2,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-9 進行子宮頸癌に対するpaclitaxel併用術前化学療法の臨床効果(Group34 子宮頸部悪性腫瘍4,一般演題,第61回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-113 妊娠24週未満の胎胞形成症例に対する子宮頸管縫縮術施行症例の検討(Group47 早産1,一般講演,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-218 難治性進行,再発卵巣癌に対するdocetaxel+gemcitabine therapy の臨床効果(Group25 悪性腫瘍全般1,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-101 帝王切開後に心肺停止をおこした3症例(Group12 妊娠高血圧症候群1,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-98 子宮頸癌(1b1)広汎性子宮頸部摘出術後,妊娠分娩に至った症例(Group12 妊娠高血圧症候群1,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-4 当院における子宮頸癌合併妊娠の検討(Group1 子宮頸部悪性腫瘍1,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-263 黄体化未破裂卵胞(LUF)症候群の後方視的検討(Group138 生殖生理病理12,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-451 臍帯付着部異常症例の検討(Group55 胎盤3,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-226 子宮体癌の術前評価としてのFDG-PETの有用性(Group25 子宮体部腫瘍6,一般演題,第59回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-192 チョコレート嚢腫合併不妊症に対する治療法および予後についての検討(Group 139 生殖・子宮筋腫,子宮内膜症II,一般演題,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-7 進行子宮頸癌に対するNACの治療成績(Group 113 子宮頸部腫瘍VII,一般演題,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-591 当科で経験した胎児期〜新生児期の神経芽細胞腫4S期の2症例(Group 78 胎児・新生児VI,一般演題,講演要旨,第58回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 28-19.双胎間輸血症候群の治療成績および予後(第137群 妊娠・分娩・産褥期20)(一般演題)
- 34 OK-432複合療法 : 内因性tumor necrosis factor及びinterferon-γの誘導-並びにetoposide投与による肝転移卵巣癌の治療
- 29 卵巣癌(O-C)に対するMMC腹腔内投与 : 洗い出し(IPCP)及びCisplatin (Cis)の腹腔内投与(IP)後の腎障害の予防法
- 107 正プロラクチン(PRL)血性排卵障害例に対するブロモクリプチン(BRC)単独及び併用療法の検討 : GnRH・Metoclopramide(Gn-M)テストによる治療法の振分け
- P3-244 当院で加療した不育症症例の転帰(Group106 不育症2,一般演題,第61回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 産婦人科領域におけるcefluprenamの基礎的・臨床的検討
- NO.15 婦人科悪性腫瘍再発におけるFDG-PETの有用性(第104回山口大学医学会学術講演会)
- 486 クモ膜下微量モルヒネ投与による帝王切開術後の鎮痛効果と安全性
- 192 心室中隔欠損症における胎児循環動態に関する検討 : 心腔内血流動態を中心に
- 107 SPM-24及びSPM-48による精子受精能の評価
- 393 胎胞形成切迫早産に対する羊水穿刺減圧とポビドンヨード強圧発泡消毒の併用効果
- HSGに炭酸ガス注入を併用した子宮二重造影法
- 288. HSGに炭酸ガス注入を併用した子宮二重造影法 : 第60群 不妊・避妊II
- 婦人科癌終末期消化管閉塞に対するオクトレオチドの有用性
- 悪性化を来したと考えられる卵巣子宮内膜症3例について
- 74 24時間後の存続精子運動率(Sperm persistent Motility;SPM-24)による精子受精能の評価
- 407 胎児仮死に伴う胎児循環動態の解析 : 特に正常発育児とIUGR児の比較検討
- 118 SPM-24 (24時間後の存続精子運動率) 不良症例に対するカルジノゲナーゼ経口投与の効果
- 産婦人科領域におけるbalofloxacinの基礎的・臨床的検討
- 産婦人科領域におけるNM441の基礎的・臨床的検討
- 255 胎児仮死における胎児循環動態の解析 : 急性胎児仮死と慢性胎児仮死における心血行動態の比較検討
- 58. 合成LH-RH連続投与の治療効果 : 下垂体機能不全を伴う第2度無月経症について (第5群 内分泌 (50〜71))
- P1-15-18 羊水中の生化学的心不全マーカーによる双胎間輸血症候群の病態について検討(Group28 多胎妊娠1,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
- 52. 閉経期前後における下垂体ゴナドト口ピン分泌予備能に及ぼす卵巣剔出の影響
- P2-13-17 子宮頸癌IB-IIB期の広汎子宮全摘術後の補助化学療法(TC療法)の治療成績(Group94 子宮頸部腫瘍・治療5,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-9-19 Polysurgery後の婦人科疾患術後に発生した難治性消化管腟瘻に対し,血液凝固第XIII因子製剤(フィブロガミン)を投与し有効であった1例(Group11 感染症・その他・症例,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
- K-38 当科における子宮頸癌合併妊娠の後方視的検討(高得点演題10 周産期,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 62. Rat下垂体Oxytocin含有量に対するProgesterone及びα-Adrenergic blockerの影響
- 子宮頚癌3期に対するneoadjuvant chemotherapyとしての動注癌化学療法の有用性
- I^-Estroneを用いた血中EstrogenのRadioimmunoassay
- 進行卵巣癌に対するNAC療法の検討
- 卵巣癌の再発予知検査としてのFDG-PET/CT検査の有用性 : 臨床進行期, 組織型と血中CA-125値との関連
- 多量の腹腔内出血を来した卵巣出血ならびに子宮外妊娠症例に対して回収式自己血輸血を行った2症例
- K1-2-6 子宮体癌原発巣におけるFDG-PET SUVmaxは臨床病理学的因子と予後とに関連するか?(高得点演題2 婦人科腫瘍学2,高得点演題プログラム,第64回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-43-8 一羊膜性のTRAP sequenceに対し,臍帯巻絡予防のために胎児鏡下臍帯切断術を施行した一例(Group99 多胎・母児間輸血症候群(症例),一般演題,第64回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-12-3 パクリタキセルによる末梢神経障害に対するラフチジンの有効性(Group12 婦人科腫瘍全般・症例4,一般演題,第64回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P1-18-7 異所性平滑筋腫の一例(Group18 良性疾患症例1,一般演題,第64回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-12-1 初回治療後晩期に再発をきたした子宮頸癌3例の検討(Group124 子宮頸部腫瘍・診断・症例3)
- P1-8-7 骨盤内臓器全摘出術及び化学療法が奏功した子宮平滑筋肉腫の1例(Group 8 子宮体部腫瘍・症例,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第65回学術講演会)
- K1-3-2 2Dトラッキング法による胎児心房室壁運動計測による胎児房室伝導系評価についての研究(高得点演題3 周産期医学1,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第65回学術講演会)