稀な形態をとったメッケル憩室による絞扼性イレウスの1例 : 絞扼の機序についての考察
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概要
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メッケル憩室は消化管の最も多い先天奇形であり,その頻度は 0.3〜3.0% とされている.多い合併症としては腸閉塞,憩室炎,出血,穿孔があげられる. 最も多いのは腸閉塞で,原因は腸重積,臍腸管遺残による軸捻転, mesodiverticular band, 憩室炎による癒着などがあげられる、われわれは癒着も索状物もない,細長いメッケル憩室(長さ約15cm) に小腸が縛られ,小腸広範壊死 (約160cm) になった症例を経験した.このような合併症は Walsh が1950年に6例を集計し報告しているにすぎない.なぜこのような合併症を起こしたかに関して, Walshは 1)非常に長い憩室,2)憩室に癒着がない,3)憩室頂部が大きい,を上げている.われわれの症例もこの指摘にすべて当てはまる.しかし,これ程広範な壊死をきたした症例の報告はなく,壊死をきたした小腸係蹄の腸問膜に短縮があったのではないかと考えている.
- 日本小児外科学会の論文
- 1995-08-20
著者
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里見 昭
埼玉医科大学小児外科
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高橋 浩司
埼玉医科大学病院小児外科
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田中 克幸
埼玉医科大学第二外科
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石田 清
埼玉医科大学小児外科
-
高橋 茂樹
埼玉医科大学小児外科
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川瀬 弘一
埼玉医科大学第2外科・小児外科
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村井 秀昭
埼玉医科大学第2外科・小児外科
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時松 秀治
埼玉医科大学第2外科教室
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辻 美隆
埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
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時松 秀治
埼玉医科大学第2外科
-
時松 秀治
埼玉医科大学
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川相 開流
埼玉医科大学第2外科
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村井 秀昭
埼玉医科大学 小児外科
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辻 美隆
埼玉医科大学 消化器一般外科
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辻 美隆
埼玉医科大学第2外科:埼玉医科大学小児外科
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里見 昭
埼玉医科大学
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石田 清
埼玉医科大学
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田中 克幸
埼玉医科大学第二外科学教室
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Tsuji Yoshitaka
Department Of Surgery Saitama Medical School
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川相 開流
埼玉医科大学第2外科:埼玉医科大学小児外科
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高橋 浩司
埼玉医科大学小児外科
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辻 美隆
埼玉医科大学
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