輪状膵を伴う十二指腸閉塞症 : 発生学的考擦と十二指腸・十二指腸吻合術式について
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概要
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最近経験した3例の輪状膵を伴う十二指腸閉塞に対し(1例は食道閉鎖を合併), 十二指腸・十二指腸吻合を行い術後3日目から経口摂取が可能となり早期に退院させることが出来た.口側十二指腸横切開, 肛門側縦切開を行い, 二層に吻合することにより, 吻合口はダイアモンド型を呈し比較的大口径の吻合を得られたことが, 早期経口摂取を可能ならしめたものと考えられる.自験例では輪状膵と十二指腸閉鎖部に位置的なずれが認められ, 発生学的考察を行った結果, 輪状膵は内因性十二指腸閉塞の原因となり得る可能性はあると考えられたが, 輪状膵そのものが新生児期の十二指腸閉塞の一次的原因であるという考えに対して批判的な結論が得られた.
- 日本小児外科学会の論文
著者
-
松本 陽一
兵庫県立こども病院外科
-
木村 健
兵庫県立こども病院一般外科
-
笹田 明徳
神戸大学第2外科
-
堀越 一彦
兵庫県立こども病院胸部外科
-
堀越 一彦
兵庫県立こども病院 心臓外科
-
笹田 明徳
兵庫県立こども病院外科
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