宇宙線起源の謎への挑戦
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概要
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宇宙線は発見から80年以上が経った今日も素粒子から生物進化に至るまで広範囲の科学から関心を集めている. しかし, その起源は今日でもほとんどわっかていない. 唯一超新星残骸(Supernoba Remnants: SNR)が宇宙線の大半をしめる銀河内宇宙線の起源の有力候補と長い間信じられながら, 観測的証拠はほとんどなかった. しかし, 最近X線観測および10^<12>eV(TeV)領域の高エネルギーガンマ線観測によって若いIa型SNR SN1006内で約100TeVの高エネルギー電子が衝撃波によって加速されていることが発見され, 宇宙線起源及び粒子加速機構解明のいとぐちが見えてきた. また内部にパルサーを持った星雲(nebula)からもTeVガンマ線観測によって興味深い高エネルギー現象が観測され, ようやく銀河内天体の高エネルギー現象が見えてきた.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1998-08-05
著者
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