大型陽子・陽子衝突型加速器 (LHC) 計画とその物理
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概要
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スイスにあるCERN(欧州原子核研究機構)で大型陽子・陽子衝突型加速器LHC(Large Hadron Collider)の建設が進んでいる. TeVエネルギー領域での素粒子相互作用研究への道を開く加速器は, 現行の建設計画のなかでは, これが世界で唯一のものである. LHC加速器と実験測定器の建設にはCERN加盟国からはもとより, 各国から研究者および技術者が参加し, 世界的な国際協力のもとに準備が進められている. 加速器が完成し, 実験が開始されるのは2005年の予定である. 日本からも12研究機関, 約60名の研究者が加速器建設と実験準備に参加している. ここでは, LHC計画の全体を概観すると共に, それがめざす物理と実験計画を解説する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1997-07-05
著者
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