電子・陽電子衝突実験による量子色力学結合定数の決定
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概要
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素粒子物理学に標準理論が確立し, 素粒子物理の次の重大な課題はこの理論の精密検証である. 標準理論を構成する二つの理論のうちワインバーグ・サラム理論は, ZやW粒子の直接測定により高精度での検証が進みつつある. もう一つの理論である量子色力学(QCD)はクオークやグルオンを直接観測できない上に高次の摂動計算が困難なため, 今でも定性的な検証しか受けていない. ここでは電子・陽電子衝突型実験の豊富なデータとNLLジェット計算法という新しい理論枠組みを使ったハドロン事象の解析による, QCDの定量的検証への一つの試みについて解説する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1991-02-05
著者
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