高エネルギー実験への超伝導電磁石の応用 : その現状と展望
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概要
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この10年間に, 超伝導電磁石は, 高エネルギー実験の不可欠な道具立の一つになってしまった. 電子-フォノン相互作用で説明される極めて低いエネルギー状態の現象が, 極めて高いエネルギー状態の素粒子間相互作用の研究に大規模に活用されるということは, 思えば, 奇妙な取り合わせである. 高エネルギー実験は, 高磁場を利用し, 省エネルギー, 省資源を計るため, 多くの超伝導電磁石を必要としている. この必要性が超伝導電磁石の開発を促し, 幾多の技術的困難を乗り越えて, 超伝導電磁石を実用的なものとする原動力となった. その歴史と現状を概観し, 展望を試みる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1983-06-05
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- H. Brechna : Superconducting Magnet System, Springer-Verlag, Berlin and Heidelberg, 1973, 590ページ, 24×16.5cm, 22,400円 (Technische Physik in Einzeldarstellung, Bd. 18.).
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