太陽フレア粒子
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概要
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太陽大気中で起こる太陽フレアとよばれる爆発的擾乱に伴って, 大量の高エネルギー粒子がしばしば発生する. これらの粒子は太陽宇宙線(solar cosmic rays)と従来よばれてきたが, 最近では太陽フレア粒子(solar-flare particles)とよばれる場合の方が多い. これら高エネルギー粒子の化学組成, エネルギー・スペクトル, 或いは惑星間空間における伝播特性などを実験的, 理論的に研究することにより, これら粒子の太陽フレア時における加速機構, 加速後の太陽コロナ中への放出機構, 更にコロナおよび惑星間空間内における伝播機構が解明できることになる. 本解説では, 1979年夏に京都で開かれた第16回宇宙線国際会議の成果に立って, 今後の研究課題について考察する. 日本における将来の研究計画についてもふれる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1981-03-05
著者
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