標的プラズマの爆縮に関する物理
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概要
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核融合反応のエネルギーを取り出すための高温プラズマの保持法として, 慣性閉じ込め方式が登場するに及び, 標的プラズマを爆縮する必要性が生じた. 標的プラズマは衝撃波を通じて爆縮されるが, その衝撃波を立てるための, ピストンの役割を演じているのは燃焼波である. 外部から標的プラズマに向けてレーザ光, REB(相対論的電子ビーム), イオンビーム等が投射され, これらが標的プラズマとの相互作用を通じてプラズマを熱化し, 燃焼波が形成される. 爆縮に際して, レーリー・テーラ不安定性が生じるおそれがあるので, 核融合実現のためにこれを押える必要がある. 標的プラズマが非常に大きく圧縮されると, 電子はフェルミ縮退を起すが, DTやDD反応による慣性閉じ込め核融合では, 標的プラズマを縮退するほどには圧縮しなくてもすむようだ.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1980-03-05
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