高エネルギーep衝突 : HERA実験の姶まり
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1992年5月31日,衝突型加速器HERAで,電子陽子(ep)散乱が初めて観測された.10年近くの長い建設期間を経て,ZEUS実験がスタートした.それから2年,初期のデータ解析がなされ,新しい領域での概括的探査ができた.陽子の構造は非常に古くから研究されているが,クォークの描像が確立した現在でも,その振舞に関してわかっていないことが多い.また,光子という最も基本的なゲージ粒子も高エネルギーではハドロンの成分を持つことが知られ,HERAの実験で構造を探ることができる.ここで,これまでの成果をまとめ,今後の展望を紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1994-10-05
著者
関連論文
- 29pSB-13 ATLAS実験におけるトリガー・メニューの評価ツールの開発(29pSB 飛跡検出器,トリガー,素粒子実験領域)
- 30aSB-10 ZEUS検出器におけるコンバージョン光子と電子の識別方法の研究(30aSB ハドロンコライダーの物理,素粒子実験領域)
- 30aSK-7 HERAにおけるZ^0生成の観測
- エネルギー電子陽子衝突における大運動量移行事象 : "HERA High-Q^2 Events"はどうなったか
- 高エネルギーep衝突 : HERA実験の姶まり
- 30aWL-1 KASKA実験のための宇宙線飛跡検出器の研究開発(30aWL ニュートリノ検出器,素粒子実験領域)
- 24aZE-4 KASKA実験におけるキャリブレーションシステムの研究(ニュートリノ検出器,光検出器,素粒子実験領域)
- 29p-EC-13 Eπ=70,130,165MeVにおける^Li,Cのπ吸収II
- 29p-EC-12 Eπ=70,130,165MeVにおける^Li,Cのπ吸収I
- 1a-D-6 透過型ホトマルの磁場中での特性
- 26pZB-10 MSSMによるLFV-DIS過程μ(e)+N→τ+X : 実験可能性の検討(核子反応・e, τ, νの物理,素粒子論)
- 13aSM-8 電子陽子衝突型加速器HERAにおけるZ^0粒子生成の探索(13aSM KEKB,Tevatron,陽子・電子コライダー,素粒子実験領域)
- 23aZE-5 Reactor Neutrino Experiments in Japan
- 素粒子実験領域, 素粒子論領域, 理論核物理領域, 実験核物理領域「量子色力学(QCD)の30年 : 現状と展望」(第60回年次大会シンポジウムの報告)
- 24pWJ-9 KASKA実験予定地における地下γ線バックグラウンドの測定(光検出器・ニュートリノ・他,素粒子論)
- 21aSM-2 ハイパーカミオカンデの検出器シミュレーションの開発(ニュートリノ検出器,素粒子実験領域)