ガラス転移とモード結合理論
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概要
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液体を急冷した時に得られる所謂構造ガラスの従来の理論は微視的基礎を欠いた人為的モデルに依っていた.それに対して正統的な液体の統計力学の立場からガラス転移に挑戦したのがLeutheusser,Gotze等のモード結合理論である.残念ながらこの理論は未だ一般にわかりやすい形に整えられているとは言い難い.この解説ではこの理論の全貌が何とかつかめるように大事な事柄については省略しないで読者に提供することを試みた.この理論の真価が問われる実験的検証については僅かしか触れる事ができなかった.しかし理論についての充分な理解があればこの方面について既に出ている解説や原著論文等によって読者自ら現状を知る事ができる.
- 1993-11-05
著者
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