カー・パリネロの方法 : 量子力学を扱う古典的道具
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概要
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物性物理の業界では,ここ数年,「カー・パリネロの方法」というと,「泣く子も黙る葵の御紋章」の勢いである.多体系の電子状熊を効率良く計算できる,有限温度の物性を対象にできる,アモルファス物質,界面,微粒子などの非周期系で真価を発揮する等々,御利益はなかなかのものである.本稿では,物性物理学における計算機シミュレーションの歴史のなかで,まずこの方法の位置づけを行ない,アルゴリズムを解説する.つぎに,この方法を使って実際にプログラムを開発し,アモルファス・シリコンにおける光誘起欠陥生成の機構解明に応用した結果を紹介する.最後に,この方法の可能性と限界について述べる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1993-01-05
著者
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