運動遅滞学生の事例的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
This study investigated the cause of clumsiness in two university students whose school achievements were normal but whose movements were remarkably clumsy. The students were selected from PE classes of university. Test items consisted of physique and fitness test items, some familiar motor tasks, and some motor learning tasks. Some perception tests and perceptual development tests were also given to the subjects to check for perceptual disorders, and their personalities were investigated in relation to their low motor abilities using personality inventories including interview survey for growth history. To obtain standard values for certain tasks which have no age-related standards, twenty male students were used as control subiects and the same items were evaluated. The results in the two subjects are presented as a percent and a Z-score against the standard value (Table 2-3), and their differences were discussed in relation to the scores. The physique of one subject was larger than Japanese standard, while the height of the other was average but his build was somewhat slight. Width scores were relatively smaller than their height scores except skinfold at the abdominal. This indicates that the subjects were slim. All the muscle strength scores were below the standard even for the taller subject. Jump movements were scored at less than thirty in Z-score and the Z-scores for more complex movements such as throwing were about twenty. Reaction times were also more than one SD greater than the standard. Performance of the motor tasks were far lower than the average except for a few items. Learning experiments, however, showed that these students had some learning ability. Adaptability to speed change and gross-motor-skills seemed to be the biggest problem for both students. Visual recognition tests did not show clear deficiency, however, two-points threshold on skin could not be measured because of their inability to distinguish the sensation of "two points" from that of "one point". Interviews revealed that these subjects were clumsy from childhood, but were never bothered by the clumsiness. As children, they liked to play alone. The personality test revealed that their scores for depression, neurosis, and self-exhibition were low. Extreme clumsiness did not seem to cause mental instability. Therefore, it was speculated that these students accepted the situation and did not push themselves to improve their motor skills nevertheless they were clumsy. The present state of clumsiness would becaused in part by their inherent disability, but another part was caused by less practice because of their personality and by inadequate guidance from their teachers.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1997-05-10
著者
関連論文
- 「基本の運動」の指導に関する一考察 : 「基本の運動」の実施内容とその問題点を中心として
- 小学校体育における器械運動の基礎研究 II : 跳び箱運動におけるできばえの変容について
- 113W18 小学校体育における器械運動の基礎的研究 (第4報) : とび箱運動におけるできばえの変化について
- 07-19-S404-06 大学生の肥満・隠れ肥満の年次推移と生活習慣についての研究(07 発育発達,一般研究発表抄録)
- 第11回冬期オリンピック札幌大会における成績と体格に関する分析的研究(第4報) : スケート, アイスホッケー, リュージュ, ボブスレーの成績と体格について : 測定評価に関する研究
- 560.大学柔道選手の減量時におけるPOMS, STAIの変動
- トンネル工事従事者の体格・体力
- 191.最大運動負荷に伴う血中好中球の接着分子発現量、活性酸素産生能、アポトーシスマーカーの動態(【血液・免疫】)
- 368.運動に伴う血清クレアチンキナーゼ活性と白血球の挙動
- 運動時の血圧変動と白血球数変動
- スポーツ選手における最大運動負荷の血中白血球数と好中球活性酸素産生能に及ぼす影響
- 異なる持久性運動条件による血中白血球の数的・構成的変動パターンの比較
- 83.クロスカントリースキーJr.選手の年間の運動前後の非特異的免疫能の検討
- 69.持久性運動負荷およびその短期継続に伴う血中好中球の動態
- 4. 2時間の柔道稽古が選手の身体的・精神的コンディションに及ぼす影響とその関連について(第15回日本体力医学会東北地方会)
- 運動遅滞学生の事例的研究
- 0911812 ウエーデルンマスター模擬動作による荷重様式の定量化の試み
- 093S11 静的受動的伸展運動の柔軟性に及ぼす影響について
- 091P08 荷重パターンからみたウェーデルンの技術分析 : 指導への展開のために(9.体育方法学,一般研究B)
- 113206 運動遅滞学生におけるボール投げ動作の練習効果(11.体育科教育学,一般研究A)
- 091307 荷重パターンからみたパラレルターンの検討 : 曲げ及び伸ばし押し出しについて(9.体育方法,一般研究A)
- 111217 運動遅滞学生の事例的研究(11.体育科教育学,一般研究A)
- 093307 パラレルターンにおける荷重量の変化からみた「舵とり操作」の検討(9.体育方法,一般研究A)
- 091106 パラレルターン中のスキーに加わる力のパターン分析 : 技術指導への応用可能性(9.体育方法,一般研究)
- 第24回国民体育大会のチーム種目における体格と成績に関する分析的研究 : サッカー・バスケットボール・バレーボールについて
- 第24回県民体育大会のチーム種目における体格と成績に関する分析的研究 : サッカー、バスケット、バレーボール競技について : 12. 問題別複合領域での研究
- 431.2つの肥満指数を用いた非肥満群の血液成分からみたハイリスク者の割合(生活・健康,一般口演,第60回 日本体力医学会大会)
- Segmental Bioelectrical Impedance Analysis (SBIA) 法を用いた加齢に伴う上肢水分量と握力の推移に関する考察(形態・体構成, 第59回日本体力医学会大会)
- 391. 四肢における体組成の年代別推移(体液・内分泌)
- 443.Segmental Bioelectrical Impedance Analysisを用いた中高年女性における体液量と体力に関する研究(生理学的研究/その他)
- 体操競技のトレーニングに関する研究 : シーズンオフの体格,体力の消長について
- 217.体操競技のトレーニングに関する研究 : シーズンオフの体格,体力の消長について : 体型,体位,発育発達等に関する研究 : 第40回日本体力医学会大会
- 密度法による日本人成人男女の身体組成
- 日本人成人の身体密度推定式の検討
- 日本人成人の身体組成
- V-1. 日本人の身体組成(シンポジウム,シンポジウムV:健康及び体力と体構成,第4回体力医学会シンポジウム)
- 上肢の有酸素性作業能力に影響を及ぼす要素についての検討
- 364.年間の体力推移からみたジュニア・クロスカントリースキー選手のオフ・トレーニングの検討
- 338.大学柔道選手の減量時における血液生化学検査値の検討
- 282.スポーツ選手の最大運動負荷に伴う血中白血球分画と好中球活性酸素産生能の変動
- 810 オリンピック大会バスケットボール競技の身長と成績との関係についての研究 (第4報) : 出場時間を考慮した場合の高身長選手の有利性について
- 208 オリンピック大会における体格別階級制に関する改善方策について (第2報) : 身長階級制と階級区分数
- 206 オリンピック大会における競争条件の平等化について : 成績と政治・経済の押引
- 828 オリンピック大会バスケットボール競技の身長と成績との関係についての研究(第3報) : 選手の身長の変遷並びに出場時間を考慮した場合の身長と成績
- 223 オリンピック大会における体格別階級制に関する改善方策について(第1報) : 体格別階級制拡大の理論的根拠
- 810 オリンピック大会バスケットボール競技の身長と成績との関係についての研究(第2報) : 身長とオフェンス,ディフェンス別リバウンドボール獲得本数
- 831 オリンピック大会の陸上競技における投擲種目の体格と成績による5段階区分
- 830 オリンピック大会のウェイトリフテング競技における体格と成績による5段階区分
- 829 オリンピック大会の陸上競技における五種競技の体格と成績について : 主として回帰評価T-スコア法の導入
- 828 オリンピック大会バスケットボール競技の身長と成績との関係についての研究 : 身長とリバウンドボール獲得本数
- 827 オリンピック大会における陸上競技の成績と世界各国の体格について(第2報) : 走・跳・投に分けてみた場合
- 8027 体格の跳力に対する影響について : 特に身長,座高,下肢長と垂直跳びとの関連(8.測定評価,I.一般研究)
- 8026 ウエイトリフテング競技成績に対する身長、体重の関係について(8.測定評価,I.一般研究)
- 8025 スキー競技におけるセッテングと脚長との関係について : 第1報;体格とサイドステップについて(8.測定評価,I.一般研究)
- 8016 オリンピック大会における陸上競技の成績と世界各国の体格について(8.測定評価,I.一般研究)
- 112W02 小学校体育における器械運動の基礎的研究 (第5報) : さか上がりにおける握り方の違いができばえに与える影響について
- 上肢側方挙上による位置感覚 (第一報)
- 281.持久性運動負荷及び8週間のランニングに伴う好中球活性酸素種産生能と血清オプソニン活性の変動
- 第24回国民体育大会における体格の四変量分析 : 陸上競技,水泳競技,スキー競技について
- 第24回県民体育大会における体格の四変量分析 : 陸上競技、水泳競技、スキー競技について : 12. 問題別複合領域での研究
- 非鍛錬者における持久性運動負荷および8週間トレーニングが好中球活性酸素種産生能に及ぼす影響
- 体育疲労に関する研究 第2報 体操の強化合宿における生体負担について
- 092213 青年期におけるマット運動の前転の理解度とできばえについて(9.体育方法,一般研究A)
- 青年男子の運動能と体格・体力について
- 特集論文「学部・附属校園および附属校園相互の連携」 (投稿論文) 幼児の立幅跳びの評価に関する検討
- 幼稚園課程学生と体育専攻学生の幼稚園児の基本的運動(走,跳,投)の観察能力について
- 73.外国人大学柔道選手の減量時における上肢筋パワーと血液性状
- 形態発生的視点からみた側方倒立回転の指導・練習方法の影響について (第5分科会 学校スポーツ教育)
- 体脂肪率を測るとき-身体サイズと体密度-
- 中学生女子のバレーボール学習開始期における運動様相について
- 体幹部筋力の下肢筋力に及ぼす影響について
- 運動観察を中心とした授業展開のモデル化の実践的試み : 側方倒立回転を課題として
- 091国D19 中学校体育における跳び箱運動の基礎的研究 : 助走が踏み切り及び技のできばえに与える影響について
- 1122410 鉄棒運動における基礎的研究 : 身体支配能力の優劣が技のできばえに与える影響について(さか上がりの場合)
- 112W03 中学校体育における側方倒立回転指導の基礎的研究 : 試技観察と意識調査を通して
- 小学校における器械運動の基礎的研究 : 跳び箱運動の実施内容とその問題点について
- 111S05 小学校体育における器械運動の基礎的研究(第3報) : とび箱運動を中心として(11.体育科教育学,一般研究B)
- 113202 小学校体育における器械運動の基礎的研究(第2報) : とび箱運動を中心として(11.体育科教育学,一般研究A)
- 111205 小学校体育における器械運動の基礎的研究 : 腕立て閉脚とび越し(閉脚とび)の踏み切り動作について(11.体育科教育学,一般研究A)
- 111T12 脳性まひ児が独歩可能となる体力要因について(11.体育科教育学,一般研究B)
- 111215 肢体不自由児の体力強化の有効性の検討 : 養護学校の実践例(昭和56〜60年度)(11.体育科教育学,一般研究A)
- 9005 精神薄弱児の体育指導についての研究(第11報) : 全身持久力の測定について(2)
- 812 オリンピック大会の陸上競技における階級区分数について : 投擲種目について
- 日本人のBody Fat Massに関する研究 : 青年期におけるBody Fas Massについて
- 808オリンピック札幌大会のスピードスケート競技におけるコース別有利性について
- 体育疲労に関する研究 第1報 臨海水泳実習における生体負担について
- 309.運動後の血清クレアチンキナーゼ活性の挙動と身体組成・筋力の関連性
- 上肢の筋力発揮能力と有酸素性作業能力との関係について
- 848 オリンピック大会の陸上競技における体格差と勝敗について
- 846 「スポーツの成績や運動能力の評価と体格について」の考察
- 829 オリンピック大会の階級制競技種目における体格差と勝敗について
- 824 オリンピック大会の陸上競技における十種競技の体格と成績について
- 826 オリンピック大会の陸上競技に関する身長階級制区分の設定について : 跳躍種目について
- 0912104 大学女子学生の疾走能力と疾走フォームについて
- 9038 精神薄弱児の体育指導についての研究(第10報) : 知能区分による体格、体力、運動能力の発達について
- 9010 精神薄弱児の体育指導についての研究(第9報) : 全身持久力の測定について(9.体育方法,I.一般研究)
- オリンピック大会における水泳競技成績の体格基準回帰評価方法について
- オリンピック大会における水泳競技成績の体格基準回帰評価法について : 7. 体育方法に関する研究
- 非鍛錬者における持久性運動負荷および8週間トレーニングが好中球活性酸素種産生能に及ぼす影響
- 女子学生の食事摂取と体格・体力について