幼児における持久走の呼吸循環機能に及ぼすトレーニング効果に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
5〜6歳の男児12名をE群とし、3〜4mmol・l^<-1>に相当するHRが少なくとも連続的に3〜4分間維持される約915mの持久走を1日1回(日曜日を除く)6ヶ月間実施したところ、水平に固定されたトレッドミル走行の漸増負荷の測定において次のような変化が見られた。200beats・min^<-1>を上回る最大努力時のV^^・o_2 max/TBWはトレーニング期間前の47.5ml・kg^<-1>・min^<-1>からトレーニング期間後の50.4ml・kg^<-1>・min^<-1>へ、またpeakLA5.41mmol・l^<-1>から6.39mmol・l^<-1>へとともに有意に(p &glt; 0.05)増加した。またVmaxも走行動作の改善も加わり190.0m・minl^<-1>から205.0m・min・l^<-1>へと有意に(p &glt; 0.001)増大した。しかし最大下の4mmol・l^<-1>及び3mmol・l^<-1>に相当するこれらの変量には全く有意差が認められなかった。他方、7名の同年齢男児のC群においては、最大努力時及び最大下負荷時のすべての変量においてトレーニング期間前後の間に有意差は認められなかった。このように、E群の最大努力時にみられた効果は、幼児においても呼吸循環系にTrainabilityが存在することを示唆している。また持久走トレーニングが走行動作の効率の改善に大きく関与していることがわかった。
- 1990-08-01
著者
関連論文
- 幼児における持久走の呼吸循環機能に及ぼすトレーニング効果に関する研究
- 042H04 一流高校駅伝選手のAerobic powerとAnaerobic threshold(4.運動生理,一般研究A)
- 保育園における幼児の活動水準に関する研究
- 042107 無酸素的閾値からみた中学校体育授業と部活動の負荷水準について(4.運動生理学,一般研究B)
- 幼児の有酸素的作業能に関する研究(IV)
- 幼児の有酸素的作業能に関する研究(III)
- 512 ランニング中に身体がもつ機械的エネルギーの変動
- 幼児の有酸素的作業能に関する研究(1)
- 幼児における24時間心拍数の動態に関する研究
- 36. 幼児における有酸素性能力のトレーニング効果に関する研究
- 小学校体育授業における身体活動水準に関する研究 2
- 4104 V^^・O_2maxとPWCx及びV^^・O_2xとの関連 : 体力レベルの相異からみた相関
- 幼児の呼吸循環機能におけるトレーニング能に関する研究
- 青少年の酸素摂取能力について 第1報
- 幼児における18ケ月間持久走の有酸素性作業能力に及ぼすトレーニング効果の推移
- 13.栃木県児童生徒の20年間(1971〜1990)にわたる体格体力の推移(第99回日本体力医学会関東地方会)
- 栃木県児童生徒の20年間(1971〜1990)における体格・体力の推移2 : 運動能力を中心として
- 24時間心拍数記録による保育所幼児の身体活動水準に関する研究
- 陸上長距離種目における競技成績推定のための指標について
- 保育所児の心拍動態に関する研究
- 栃木県児童生徒の20年間(1971ー1990)における体格・体力の推移1 : 体格を中心として
- 5. 女児における有酸素性作業能力のTrainabilityに関する研究 : 第94回日本体力医学会関東地方会
- 趨勢的にみた走り幅とびの変化と3変量評価について : 昭和46年から平成2年度まで
- 幼児における持久走の呼吸循環機能に及ぼすトレーニング効果に関する研究
- 小学校体育授業における身体活動水準に関する研究
- 日本の農村における幼児及び青少年(4-18歳)の有酸素的作業能の発達に関する研究
- 3-18歳における有酸素的作業能力の発達に関する研究
- 3-6才児の最大酸素摂取量
- 夜間高校定時制生徒の有酸素的作業能に関する研究
- 夜間定時制高校生の有酸素的作業能について : 8. 発育・発達に関する研究
- 61. 「青少年の有酸素的作業能力の発達について」
- 幼児の有酸素的作業能に関する研究(II)
- 保育園における幼児の身体活動水準に関する研究
- 無酸素的閾値の心拍数による中学校体育授業と部活動の分析