過去25年間の日本体育学会年次大会における発表からみた身体運動に関する研究の主要傾向
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概要
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日本体育学会および日本体力医学会(会員数それぞれ約3,800人: 1,400人)に所属する会員の中で, それぞれの機関誌である(イ)体育学研究 (ロ)体力科学および年次研究発表大会において口頭発表する者に, 研究者を求めることができる. およそ全会員のl2〜15パーセントの会員が毎年主要研究者あるいは研究協力者(共同研究者)としてこれらの年次研究大会において発表する. 1977年度では, 前者が約580, 後者が130であった. これら総ての発表は, 機関誌に寄稿あるいは推せんされて審査される論文等をふくみ, 全会員の約1/3の者が所属する(日本体育学会の場合のみ)次の専門分科会の区分によって行なわれる. (1)体育原理, (2)体育史, (3)体育社会学, (4)体育方法学, (5)体育管理学, (6)体育心理学, (7)発育発達学, (8)キネシオロジー, (9)測定評価学, (10)体育生理学,(11)保健学 これら総ての発表が完全研究として刊行されることはなく, 先ず年次大会の組織委員会によって, 抄録として網羅され, 「大会号」として発表される. また, 多くの発表はそれぞれの機関の「紀要」や学会支部あるいは, 専門分科会ごとにも完全原稿として集録される場合もある. 完全原稿として出版される研究の中で, どちらかと言えば, 自然科学系の論文の方が, 社会, 人文科学系のものに比較して, より多く, また, 口頭発表されたものよりも, より多くの論文がその他の関連誌に掲載される傾向がみられる. 幸いにも「体育学」は日本における学術体系の中でも正式に位置づけられ, 日本体育学会からも現在二人の会員を「日本学術会議」に送っている. しかし, 今後これらの諸研究全体がさらに実際の場面において, 特に一般市民の健康と適性のために役立つようになることが望まれる.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1978-09-25
著者
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