ローレル指数の検討 : 身体密度及び相対成長式からの研究
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概要
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成人男子では身長が大きいほどローレル指数は小さくなる傾向を示す事が今までの研究で明らかにされている. ローレル指数は理論的には身体密度を表現しているといわれており, この研究では, こうした減少傾向が真に身体密度の減少を意味しているかどうかを明らかにする事を目的とした. 66名の日本人男子大学生を対象として身長, 体重, 身体密度(水中体重秤見法による)を測定した. その結果, ローレル指数と身体密度との間にはr=-0.230という低い相関々係しかみられなかった. 又, 身長の大小によって身体密度には差がみられなかった. 一方, 身長(X)と体重(Y)とに相対成長式を適用したところ, Y=2.792×10^<-3>×X^<1.946>の関係が得られた. これらの事から, 身長の増大に伴なうローレル指数の減少は身体密度の減少を意味するのではなく, 体重が身長の1.946乗で比例関係にある事に起因するものと考えられる.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1974-06-25
著者
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