低頻度のジャンプトレーニングが卵巣摘出ラットの骨量・骨強度に及ぼす影響

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本研究は,低頻度のジャンプトレーニングが,ラットの骨量,骨強度および骨形態に及ぼす影響を検討することを目的とした.異なる日程においてIntactおよびOVX実験を設定し,各トレーニング群には,10回/日,週1日あるいは3日,8週間のジャンプトレーニングを行わせた.ジャンプの台高はIntact実験では45cm,OVX実験では40cmに設定した.それにより以下のような結果が得られた. 1.週1日のトレーニングでも,Intactラットと同様,OVXラットの骨量・骨強度の増加に対して十分な効果がある 2.骨量・骨強度におけるセデンタリー群に対する各トレーニング群の変化率は,両実験間で同様の上昇を示した 3.骨量・骨強度の増加は,両実験ともトレーニング頻度に大きくは依存しなかった 4.骨形態の変化に関しては,Intact群では横軸方向への肥大が見られ,特に皮質骨面積の増加が顕著であったが,OVX群では有意な変化は見られなかった以上のことより,ジャンプトレーニングは週1日と低頻度であってもIntactおよびOVXラットの骨量・骨強度増加に対して効果があり,セデンタリー群に対する各トレーニング群の変化率も両ラットで同じであった.骨形態に関して,OVXラットでは顕著な変化は見られなかったが,骨量,強度増加の点から皮質骨における質的変化および改善があったと考えられた.このことから,週1日でもトレーニングすることが重要であることが示唆された.
日本体力医学会の論文
2003-02-01

低頻度のジャンプトレーニングが卵巣摘出ラットの骨量・骨強度に及ぼす影響

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