日本語版家族力学尺度2(FDM 2)の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
家族は社会生活を営む上で基本的な単位である。家族内の個人の健康と他の家族員の健康が相互に影響しあうことを考えると、看護は個人に限らず家族関係にも焦点を当てたアプローチが必要である。家族力学尺度(FDM2)は、米国で開発され家族機能の客観的な指標として有用性を確立しつつある。この尺度はBarnhillのHealthy Family Systemsを理論背景に、家族機能を6側面から把握する66項目で出來ている。既にアイスランド、フィンランドなど北欧諸国を中心に研究への利用がなされている。日本語版の開発は、日本人家族の諸外国との国際比較を可能にし、わが国の家族の特徴を明らかにできる。日本語版尺度は逆翻訳法で行った。信頼性は、米国および日本在住日本人家族を対象の内的整合性(クロンバックのアルファ)と、看護学生対象のテスト/再テスト法で行い、翻訳關係者によって表面と内容妥当性の2つについて確認した。
- 山形県立保健医療大学の論文
- 2005-03-01