青年期の各学校段階における無気力感の検討
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概要
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本研究の目的は, 青年期における生活感情としての無気力感の各学校段階における特徴について検討することである。質問紙は, 無気力感, 学校適応感およびソーシャル・サポートなどにより構成された。また, 調査対象者は949名の中学生, 高校生および大学生であった。主な結果は以下の通りである。1)因子分析の結果によると, 無気力感尺度には「自己不明瞭」「他者不信・不満足」「疲労感」の3つの因子が見出された。2)分散分析の結果によると, 「自己不明瞭」と「疲労感」は大学生段階で低下し, 「他者不信・不満足」は男女で発達的様相が異なっていた。3)中・高生においては, 学習意欲や友人関係についての学校適応感が, 無気力感と関連していた。また大学生女子よりも大学生男子において, 友人サポートが「他者不信・不満足」と強く関連していた。
- 日本教育心理学会の論文
- 2001-09-30
著者
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